サウンドデザイナーとMAエンジニア

格闘技関係のパッケージビデオのお仕事をよく頂きます。

シリーズで続いているこのお仕事、選曲/効果のサウンドデザインと、

整音/MIXのMA作業を私ひとりでやっています。


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サウンドデザインとMAをひとりで行う、という作業形態は、それほど一般的ではないと思います。

「餅は餅屋」という言葉があるように、サウンドデザインとMAはそれぞれ専門作業です。


しかし、なぜひとりのスタッフで行うのか?

大きな理由として、人件費が安く押さえられるということが挙げられます。

MAの現場にいるスタッフはひとりで良い。

また、MAのかなり最後の段階になっても、音楽の差し替えやSEの追加に対応できるということも挙げられます。

MA作業は、作品の音の部分の最終型を作るわけですが、音のデザインを担当する音効さんが

MA作業の最後まで(マザーテープに音を戻す、あるいは音声の完パケの完成ができるまで)

スタジオに留まるということは、あまりないのではないでしょうか?

自分の担当の部分を済ませれば、速やかにスタジオを移動し、次の作業にかかる。

これが普通だと思います。

しかし、現場の状況によっては、音効さんが帰ってしまった後に効果音や音楽が必要になる場合もあります。

こうした場合、もう一度音効さんを呼ぶか?素材のみ改めて送ってもらうか?

どちらにしても時間がかかります。

MAのエンジニアであれば、作品(の音の部分)に対して、最後まで関わりますので、こういった場合には即在に

対応できます。


もちろんこういう作業形態にはデメリットもあります。

エンジニアとしてハード面から音質などに耳を傾ける立場のスタッフが、

演出家の要望に沿ってソフトの面から作品を見ることができるのか?


やはりこれは訓練と気持ちの切り替えだと思います。自分もこの命題がクリア出来ているか?

と問われれば、胸を張ってYESと答えられる仕事をどれだけできたでしょう?


ともあれ、コスト的にシビアな現場には、こういった作業形態もありではないでしょうか?

また、完全にひとりで担当せずとも、弊社のように音効とエンジニアの両方のスタッフを抱えるカンパニーの

ひとつの強みと言えると思います。

(A.S.)